カメラレスキューは2010年に北欧フィンランドのタンペレでフィルム愛好家数人によって立ち上げられました。私達の主な活動はフィルムカメラを子供たちの世代に残していくことであり、2021年5月までの10年余りの時間をかけて、ヨーロッパ中から集めた壊れたカメラ10万台を救うことに成功しました。カメラの台数や年代は問いません。壊れているものや、動くもの、使わずに眠っているカメラをカメラレスキューに売って頂けませんか?
ここ数年の間で、フィルム写真の独特な雰囲気や、アナログカメラを使う楽しさが引き金となり若者を中心としたフィルムカメラブームが起きています。その一方で、ほとんどのフィルムカメラは生産を終えており、状態の良い物も探すのが困難になってきています。フィルムで写真を撮る上で、カメラの不調による、光漏れ、シャッタースピードのズレ、レンズのカビなどは避けて通れない道となってきています。そこで私達カメラレスキューは壊れたりホコリまみれになったカメラを修理して、次の世代が使うことのできるカメラを少しでも多く確保しようとしています。
私達のプロジェクトによって、フィルム写真が少しでも長く存続し、孫やその子孫まで使えるフィルムカメラを残したいと思います。そこで、新しくカメラを作れば良いのではと思うかもしれませんが、現在の需要では新しいフィルムカメラを開発、製造するのは非常に難しく現実的ではありません。つまり、いま現存するカメラを守っていくことが、今できることなのです。
カメラ状況を確認し修理するすには、専門知識を持ち合わせた人材と特殊な機材が必要であり、各国に小さな拠点を持つことは容易ではありません。現状はフィンランドのタンペレという町を拠点を中心に活動をしています。またフィンランドの首都のヘルシンキとフランス、パりにもオフィスを構えており、今後はヨーロッパ外への進出も考えています。そのための人材育成、修理機材の確保が私たちの大きな課題となります。
修理カメラ台数10万代達成時のスタッフ